この記事では夢のマイホームを手に入れたはいいけど、隣人がとんでもなく非常識すぎて地獄に突き落とされた体験を綴ります。
その迷惑な隣人に関しては、以下の記事でもチラッと触れましたが、何度も自宅駐車場に入り込んでは車に傷をつける、あることないこと悪い噂を周囲に吹聴する、すれ違いざまにものすごい形相に睨みつけ、汚い言葉で罵倒してくるという、とんでもない住人です。
その被害は今も続いています。
境界性人格障害の狂った隣人
偶然目にした境界性人格障害に関する記事を読んで確信しました。私を長年悩ませ続けた迷惑な隣人はまさにこれ。
確たる証拠もなしに自分勝手な妄想のみで自分を被害者だと思い込み、他者を理不尽に攻撃する狂った人物です。
記事内にある特徴が当てはまり、驚きと同時に戦慄を覚えました。
- 現実または妄想で、人に見捨てられることを強く恐れ、不安を抱いている
- 対人関係の変動が激しく、コミュニケーションが安定しない
- 気分や感情がめまぐるしく変わり、周囲の人々がついてこられない
- 感情のブレーキが効かず、ちょっとしたことで癇癪(かんしゃく)を起こしたり、
激しく怒り、傷つきやすい- いつも空虚な気持ちを抱き、幸せを感じにくい
次項では、世間の一般常識とかけ離れた隣人の言動を具体的にご紹介します。
「私は村八分にされている」
これはまだ引っ越して間もない頃、隣人の人物像がまったくわからなかった頃の話です。
隣人が仲良くしたいと思ってた人が別の人と付き合いだすと、こんな言葉をさかんに口にしてました。——「私は村八分にされている」
勝手な思い込みで人を恨む
村八分の事実などどこにもなく、ただ気が合う同士が自然に集い楽しく付き合っていただけの関係でも、極度に疑り深い彼女はそう解釈しません。
他人の楽しげな交友関係は、自分への当てつけと捉えるし、人が集まっておしゃべりしていれば、自分が悪く言われてると邪推します。
意図的に仲間はずれにするつもりなどサラサラないのに、勝手な思い込みで一方的に恨まれてしまったそのグループの人たちは「心当たりがまったくないのにすごく感じが悪いのよね」と、困り果てていました。
もし本当に仲間に入りたいと願うなら、自分から「今度私も誘ってね」と声をかければいいだけなのにそれをせず、「あんな暇人と違って私は忙しいから付き合う暇がない」と憎まれ口を叩いては、さかんにメンバーたちの悪口を並べ立てていました。
はたから見れば隣人の思い過ごしでしかないのに、隣人は相当深刻に思い悩んでいた様子でした。
自分の苦しみを訴えることで注意を引きたいのか、あちこちの人に「村八分の被害実態」を訴えるも、「気のせいじゃない?」とまともに取り合ってもらえず。誰に相談しても何を言ってもまったく理解されず。共感も得られず。モヤモヤは一向に晴れず。積もりに積もった恨みだけを、執念深くいつまでも募らせたまま今に至ります。
これは境界例の特徴である見捨てられ不安だと今ならわかりますが、当時はまったく理解できませんでした。
自分の非は認めない
喉から手が出るほど友だちが欲しいと願う心とは裏腹に、こんなふうに真逆の行動を取るものだから、当然ながら人は遠のくばかりです。
友だちができないのは自分のせいなのにそれを認めることができず、楽しく暮らしている人を勝手に恨むという摩訶不思議な思考回路を知るにつけ「こんなひねくれた根性を持ち合わせている人がこの世にいるんだ……」という驚きと共に、「これまでどんな人生を歩んできたのだろう?」という興味を抱いたのはこの頃です。
「舐められる」が口癖
それからしばらくして、こんなこともありました。
何軒かの家が車を買い替えると「負けてなるものか!」とばかり、隣家もアルファードを購入。納車するや否や鼻高々にこう言い放ちました。——「いい車に乗らないと舐められて道を譲ってもらえない」
走行中、見ず知らずのドライバーに対してまで謎の敵対意識を持つこの思考回路。
「いやいや、運転中に道を譲るという行為は、舐める・舐められるの問題ではないし、いい車かどうかなんて関係ないんじゃない?そもそも、いい車って何よ?」と思ったのは言うまでもありません。やはりこの方、異常です。
行動原理は舐められないため
当時はよくわからなかったけど、以下がこの人の基本パターンだと今ならわかります。
- 「舐められる・バカにされる」という被害者意識を、誰彼かまわず常に持ち合わせている
- 一目置かれる存在になりたい気持ちが強すぎる
- 疑り深く、他者に対して常に身構えながら接する
- 自分以外は全て敵
- 実際に誰かに何かをされたわけでなくても、悪意のない何気ない言葉に対してでも、裏があると勝手に邪推し勝手に武装する
- 一つの感情に囚われるとその執着を手放そうとしない
- 論争好きで自分の意見は曲げない
- 極端な白黒思想、思い込みによる決めつけが多い
- 気分が目まぐるしく変わる
- 興奮すると感情剥き出しで怒り狂い、手がつけられなくなる
上記の例に挙げた車の件もそう。本当にその車が欲しかったから買ったというより、近所の人が車を買ったから、「あなたができることくらい、私だってできるわよ」アピールのために車を買ったという感じです。
人と同じでいたい
「誰かが何かの行動を起こした=同じようにそれをしないと自分がバカにされる」と思い込んでいるのか、車に限らず全てにおいて「人と同じでなければ安心できない」という感じです。
本来自信がなく、他者との比較でしか自分の価値を確認できない人ほどこの傾向が強いです。
相手が今までと違うものに進もうとすると自分だけ置いていかれちゃうと考えて妙に棘のある言い方をする人もほぼ同類です。
不幸をプレゼントして憂さ晴らしする
とはいえ、人にはできることとできないことがあるため、他人と同じこと全てができるわけではありません。「他人が楽々できるのに、自分にはどうしてもできない」ということは誰にだってあります。
そんなとき、通常なら「自分は自分」となるのですが、この人の場合はそうではなく、悔し紛れに不幸をプレゼントするという悪癖があります。
我が家が受けた車への被害もその一つ。何度も自宅駐車場に入り込み、愛車をカッターでガリガリに傷をつけるという、常軌を逸した行動に出ます。
車の件を境に、人格障害についてを自分なりに調べ始めました。
気分は日替わり
引っ越した直後から「ちょっと変わってる人だな」と思ったのは顔を合わせた時。
隣近所の人と顔を合わせたら挨拶だけはするものと思っていた私にとって、隣人の態度は不可解そのものでした。私がいるのをわかっているはずなのに気づかないフリをしたり、サッと物陰に隠れたり。
あら?
私、何か気に触ることでもしたかしら?
引っ越して間もない頃だったので深い付き合いもしてないし、無視される原因に思い当たることがなくてモヤモヤしたものです。
それでいて別の日には相手の方から寄ってきて、いつまでもベラベラと喋りかけてきたり。
機嫌がいい時と悪いときの落差が激しすぎて最初の頃はずいぶん戸惑いましたが、後に私だけでなく、周囲の人たちみんなにこのような態度をとってると知り、「気分が日替わりでコロコロ変わる人」なんだと自分なりに納得しました。
これは境界性パーソナリティ障害の代表的な特徴らしいです。
周囲はどうしたらいい?
どう取り繕っても長年住んでいるうちに、その人間性は近所中にわかるもの。あちこちでトラブルを起こし今ではまともに相手をする人はほとんどいません。
近所にこんな人がいるのは甚だ迷惑でしかなく、周囲も内心では「どこかに引っ越していってほしい」と願っていますが、持ち家である以上、追い出すわけにもいかず。これが持ち家の難しさです。
こんな人が近くにいたらどう対処すればいいのでしょう?
結論から言えば解決策はありません。唯一できることは「関わらないこと」です。
どこからどう見ても人格が極端に偏っている障害ですが、本人にはその自覚はありません。
自分はまともでおかしいのは周囲だと思い込んでるくらいですから、この人が自分の心の歪みを受け入れることは、まずないでしょう。
さんざん被害を受けた側からすれば、それしか方法がないなんて、「悔しすぎる、ギャフンと言わせたい」と思うでしょう。
でも、それはおススメできません。キチガイを刺激しても泥沼化するだけです。
何をしてきても、どんなアピールをしてきても、えげつない挑発をされても一切反応せず、「いない者」として生活をする。監視カメラを設置し、近所のネットワークを構築しながら万が一の事態に備え、自分の生活を充実させる。それが唯一の自衛策です。