人が集まる組織には「必ず」と言っていいほど人の足を引っ張る人がいます。足を引っ張る人は以下のタイプに分かれます。
二つのタイプ
- 能力不足で結果的に足を引っ張ってしまう人(今後努力すればいいだけなので無罪)
- 「妨害してやろう」という明確な意図を持って足を引っ張る(確信犯)
この記事で取り上げるのは後者の確信犯タイプです。
チームを衰退させ、崩壊に導く危険人物にはどんな特徴があるのでしょうか。
意図的に人の足を引っ張る人の特徴
6つの特徴
- 感情的で嫉妬深い
- 場の中心に立ちたがる
- 承認欲求が強い
- 言い訳が多く自己正当化が激しい
- 感情的で嫉妬深い
- 自分のことしか考えない
などが挙げられます。
この中で特に注目したいのは「感情的で嫉妬深い人」です。
感情的で嫉妬深い人が周囲に与える影響
意図的に他人の足を引っ張る行為の背景には、必ずと言っていいほど醜い嫉妬心が潜んでいます。
ライバル視している相手が目の前にいたとして。
自分はライバルに打ち勝つだけの能力がない。正攻法で戦えないと頭でわかっていても、心が追いつけずにいれば、嫉妬心はさらに増幅します。
優れた人に嫉妬する気持ちは多かれ少なかれ誰しもが持つ感情かもしれません。しかしほとんどの人は理性を働かせ、チームの生産性に悪影響を及ぼすような言動を慎みます。
一方理性より感情が勝ってしまう人はこの逆です。
正攻法で戦えないならアイツの足を引っ張って引き摺り落としてやろう。とことん苦しめてやろう。
負のエネルギーはガン細胞のようなもの
人の足を引っ張る行為は負のエネルギーを原動力にしています。そのパワーはガン細胞のように増殖し、周囲の健康な細胞を破壊していきます。
具体的には「自分の目的(攻撃)」を遂行するためにライバルを仮想敵に仕立て、周囲を巻き込んで悪い噂を流し、みんなの前で吊し上げるなどの妨害工作がそれにあたります。
こうした問題人物を長いこと甘やかしておくとロクなことはありません。
「人の不幸は蜜の味」どころか、わざわざ不幸の種を作り出してプレゼントするくらいですから、チームが受ける被害は甚大です。
これらのことは実際に私が目の当たりにしたことです。たった一人の嫉妬心から始まった妨害工作が原因で、チームは今、存続の危機を迎えようとしています。
12人の部員が一斉に「辞める」と言い出したのです。
示し合わせての大量離脱
「残る人たちが困ることがわかっていながら示し合わせて12人が一緒に辞めるなんてひどい。私たちを見捨てるのか?」
これは先の記事からの引用です。示し合わせての大量退部は「残った人たち」を困らせる目的というよりむしろ、ある一人の人物を困らせることが目的で、「残った人たち」はそのとばっちりを受けただけです。
示し合わせての大量離脱を扇動した人物・Aは、クラブのエース的存在であるBに、かねてより根強い対抗意識を抱き続けてきました。
しかしAはBに比べると実力が劣るため、正攻法では戦えません。
承認欲求が強く、常に場の中心でいたいAにとって、Bは目の上のタンコブ。対抗意識はやがて強い憎しみに変わっていきます。
悪いのはアイツだ。みんなで攻撃しよう!
そこで徒党を組んで仲間を募り、Bの活動に横槍を入れるような行為を延々と繰り返してきました。
その集大成が12人が示し合わせての大量退部です。「今、みんなで一斉に辞めたらBは確実に困るはず」という、確信犯的な行為です。
ただし自分が悪いとは微塵も思っていません。それどころか正義の鉄槌を下したヒーロー気分でいます。
いずれにせよ、最後の最後まで引っ掻き回すようなこのやり方…。質の悪いトラブルメーカーそのものですね。長年在籍してきた自分の歴史を、自分で汚す結果になるでしょう。
しかし本人たちは、現段階ではそこまで考えてないはずです。なんたって「自分だけは絶対に正しい」と信じて疑わない正義中毒なので。
「親亀コケたら子亀もコケた」になりそう
Aが率いる12人が辞めてもトラブルの火種は燻り続けます。Aの庇護を受けてきた数人の残党がクラブに居残るからです。
残党たちにはもう庇ってくれる後ろ盾がないので、これまでのように好き勝手なことはできなくなると思います。
政治家たちがそうじゃないですか。昨年中枢与党のアイコン的存在である大物政治家が不慮の死を遂げました。それを機に、彼の庇護を受けていた人たちは次々と苦境に立たされました。
中でも特に顕著なのは「女性総理にいちばん近い人」と呼ばれた人。各方面から梯子を外されまくり「親亀コケたら子亀もコケた」と揶揄されるほどです。
規模の違いはあっても、組織内で人の変動が起こる時、特に主流派と反主流派の力関係が入れ替わる時には必ず似たようなことが起こります。
「虎の威を借る狐が虎を失えば、ただの狐になるだけ」ではすまされないのが人間社会です。力関係が変われば正義も変わります。これまで虎の威を不正利用しまくってきた膨大なツケを、これから払うことになるはずです。
とばっちりは共に辞める人も同じ
とばっちりを受けたのは「残る人たち」だけではありません。
退部予定の12人全員がBに嫌悪感を抱いていたわけではないし、その「お仲間」の中にはまだクラブに残って活動を続けたいと願ってる人もいるのですが、Aはそういう人たちに必死に圧をかけて、自分への忠誠を誓わせているとか。
まるでヤクザのやり口です。
つまりAはBだけでなく、多方面の足を引っ張っていることになります。
とはいえ、本当は続けたいのに同調圧力を跳ね返せない責任はその人にあるので、Aだけの責任とは言い切れませんが……。
辞める・辞めないは個人の自由です。
しかし「ある特定の人物」を困らせる目的のために、周囲の人まで巻き込むのは全く別の話です。
人の足を引っ張る人に近づくな!
以上の理由から数の力を利用して、汚い手を使って人の足を引っ張る人に近づきすぎると、嫌がらせの駒に使われるだけで、結果、自分がバカを見るハメになります。
大きなグループに属し、声の大きい人に寄りかかる安心感を得るためだけに使い捨ての駒にされるくらいなら、付かず離れずの距離感をキープして、自分の意志で自由に動ける生き方を目指した方がはるかに賢いと思いませんか?
大人になってまでつるむ女は見苦しいです。かっこいい大人を目指しましょう。