女性ばかりのスポーツクラブに所属していると、女性だからこその煩わしさがあります。
その最たるものは悪口や噂話。口は災いの元とはよく言ったものです。その中でも特に気に入らないのは、悪口を誘導する人。この手のタイプは高確率で地雷女です。
そこでこの記事では悪口の誘導をされたときの対処法をご紹介します。
悪口への誘導の手口と模範解答
先日こんなことがありました。クラブの最年長者について、ある人がこんなことを私に言ってきました。
「あの人、もう試合は無理だよね」
なんでいきなり?というくらい唐突すぎる話題をふってきました。
前後の脈絡もなく、本当にもう、いきなりの無茶ブリです。
なので「咄嗟に返答するのは危険」という動物的なカンが働いたので、曖昧な答えをすることに。
「うーん、どうだろ?試合も色々だから、年齢的にクラブ対抗みたいのは無理かもしれないけど、内容を選べばできる試合はあるんじゃない?
それにあの人はなんといっても、人を束ねる力はあるからね」
と、話題を振ってきた相手の意見に対して肯定とも否定とも取れない答えをして逃げました。
相手の目的を考えよう
すると相手は「そうだね」と言って慌てて話題をそらしてましたが、そのときの表情がとても印象的でした。
慌てて話題をそらすだけでなく、拍子抜けした表情から察するに、私の答えは相手が期待したものではなかったという落胆の気持ちが全面に出ていたように感じられました。
きっと私の口から期待どおりの悪口を引き出したかったのでしょう。
しかし私の模範的な返答のおかげで話はそれ以上膨らむことなく、それだけで終わりましたが、後で気づきました。「ああこれは、私に悪口を言わせようとする呼び水なんだ」と。つまり悪口の誘導です。
空気を読んではいけない
私はその年長者に対してなんとも思っておらず、むしろ「面倒見のいい人」といった具合に、好意的な見方をしています。なので咄嗟に出た答えは相手にとって期待はずれだったかもしれませんが、偽りのない私の本心です。
もしその時に、場の空気を読んで100%相手に同調したらどうでしょう。いずれ私が言ったことにされてしまいます。
そもそも悪口への誘導をした人こそが、その年長者を嫌ってる張本人です。でも自分が言い出しっぺにはなりたくない。誰かに口火を切らせたい。だから私に振ってきたという、おそらくそんな魂胆です。
悪口を言わせようとする人は腹黒い
そこまでの流れを思い出しつつ、自分なりの仮説を立ててハタと気づきました。
自分から悪口を言う人より、人に悪口を言わせようと誘導する人の方がはるかにタチが悪いのだと。
こういうことは女の世界にはよくあることです。切り出し方は他にもあります。
「○○さんのこと、どう思う?」、「あの人も悪い人じゃないんだけどね」、「みんなも言ってるけど」、「☓☓さんから聞いたけど」という保険をかけてから本題の悪口を言い出すなど、これは悪口の誘導をする人の常套手段です。
こういった悪口への呼び水とも言える誘導をしかけてくる人とは関わらないのが吉です。高確率で腹黒いから。
またこの手のタイプは自分の友達の悪口だって平気で言います。もっとも信頼できない要注意人物に分類しておきましょう。
そういう人は自分の責任で好き嫌いも言えない臆病者です。臆病だからこそ、いつも逃げ道を用意して自分を安全圏に置こうとするのです。
悪口の誘導をされたときの模範解答
私はたまたま好意的に見ていた相手だったので正直な気持を答えましたが、これがもし自分も嫌っている人だったらどうでしょう。
悪口の誘導をしてくる人は、誰かが口火を切ったことにしたいから誘導してくる、というのは前項でお伝えしたとおりです。そのためいくら自分が嫌いでも、相手の誘導に乗ってはいけません。そうでないともろに火の粉を浴びて真っ黒焦げになってしまいますから。
ではどのように答えたらいいのでしょう。
「へぇー、知らなかった」「その人のこと、あまり詳しくないから」「えー、そうなんですか?」「私はあまり気にならないけど」「私もあまり人のことは言えないからな…」
という具合に、天然のフリしてひたすらぼけとおすしかありません。
一方NG行為はこの逆。場の空気を読んで、相手の期待するとおりの答えをすることです。
そんなことをすれば確実にあなたのせいにされてしまいます。なので内心でそういった空気(相手の魂胆)を読みつつ、答えるときは空気を読めないフリをするという、高等技術を駆使してその場を上手にすり抜けてみてください。