世は嫌煙ブーム。私もタバコは嫌いで、特に他人が吐き出す煙が大キライ。数メートル先にタバコを吸っている人がいれば、遠回りをしてでも煙を浴びないようにしています。
でもこれはちょっとな、と感じるのは、タバコ嫌いが高じて、「これだからタバコを吸うヤツは……」と、喫煙者の人間性まで否定するような最近の風潮。
「モンスター嫌煙者」なんて言葉もあるけど、さすがにこれはいただけない。ごく一部のマナーの悪い喫煙者を見て、それが全員であるかのような決めつけは、ただの差別発言です。
エスカレートする嫌煙ブーム
つい最近も、タバコを吸うヤツは鬼畜だヤニカスだと汚い言葉でディスってるブログが物議を醸してます。私はそれを読んだ一人ですが、感想をひと言。
最近の嫌煙ブームを圧倒的多数派の意見にすり替えて、自分の好き嫌いを相手に押し付けているだけの、ただの喫煙者イジメのように感じてしまいました。しかし本人はイジメとは自覚しておらず、むしろ多数派だから正しいと思い込んでしまってるようです。
こういう人、最近特に多いです。きっと、「こんな時代になってまで、タバコを吸うヤツダサい」という思いが根底にあるのでしょう。
いくら嫌煙ブームとはいえ、この国ではこんな時代になってまで、まだタバコは合法なのです。自分がどうしてもタバコの煙や匂いがイヤなら、吸わないようにお願いするか、そこに近寄らないようにするしかありません。
それか、国や自治体にガンガン働きかけるとか、飲食店なら店に言うとかね。
合法だし嗜好品の域なので、現時点でできるのはその程度かと。
国からタバコを追い出せばいいのに
東京都では「子どもを受動喫煙から守る条例」というのが可決され、この4月から施行されるというのに、国としてはいまだにタバコは合法であるという、そんな中途半端なことをしているから非喫煙者の怒りが喫煙者に向かってしまうのです。
喫煙者の中にも本当は、タバコをやめたいけどどうしてもやめられない。何度も禁煙に失敗した。でもそうなれば嫌でもやめられるだろうという人もいるはずです。
だからさっさと違法にして、製造・販売を全面的に禁止し、国民が入手できないようにしてしまえばいいのにと思います。今のように喫煙者を追い出す「弾圧」ではなく、タバコそのものを国から追い出してしまえば、こんな不毛な「喫煙者VS非喫煙者」の終わりなき戦いに終止符を打てるのではないでしょうか。