ブログを書く者として日々気をつけているのは、「伝えたいことを、いかにわかりやすく的確に伝えるか」です。
でも長く続けていると、いつしか方向性がズレてくることもあるのです。以下の記事をご覧ください。
最初は自分も気をつけようと思いながら読んだのですが、その後、自分が調べ事をしているときに「本当に、いらん前置きとイメージ画像が多すぎる」と、全く同じことを感じました。それ以来「的確でわかりやすい文章」について真剣に考えるようになったのです。
「わかりやすさ」に意識を向けると「的確」さから遠のく
わかりやすさに意識を向けると、つい長文になってしまいます。画像も多用しがちです。
先日私がそれを感じたのは、あるプラグインについてでした。
基本的な設定や使い方だけわかればいいので、それらしきタイトルのページを調べました。するとかなりの確率で、ダウンロードして有効化するまでを画像入りで事細かく説明しています。本題に入ったのはずっと後。
私が知りたいのはダウンロードのやりかたではなかったので、「この部分は本当に必要?」と思ったわけです。
むしろ「初心者向け・プラグインのインストールから有効化まで」といった記事を別に書き、リンクで誘導してくれたほうがよっぽど親切だと感じました。それも含めて必要な人はチェックするだろうし、不要な人は早く本題に入れますからね。
でもそれをしないのは、わかりやすく伝える意識だけでなく、1ページあたりの文字数が少なくなるといった、SEOを意識したブロガーの都合も絡んでいたりするわけです。プラグインについて調べるのはブログをやっている人なので、そのあたりの事情は容易に想像がつきます。
ブロガーの都合と読者の都合
しかしこれがブログをやってない人も読む、全く別のジャンルだったらどうでしょう。
一般の読者にとってはSEOなんて関係ないし、まして今はスマホで読む人が多いわけですから、無駄な長文は疲れるだけ。冒頭のリンクに寄せられた「結論だけが知りたい」という意見が率直なところではないでしょうか。
的確さってなんだろう
人と話してて感じるのは、話がわかりやすい人と、何が言いたいのかよくわからない人にハッキリ分かれるということ。両者の違いはなんだろうと考えたとき、組み立て方が違うことに気づきます。
話のわかりやすい人は、結論や大まかな全体像を先にざっくり伝え、その後説明を加えます。聞く側も結論がわかっているから、多少説明が長くても安心して聞いてられます。
話がわかりにくい人はこの逆。説明から入るのはいいけど、長々と喋っているうちに話が脱線。結果、何が言いたいの?ってことになります。
脱線するということは、相手の気持ちは二の次で、自分の言いたいことだけに意識が向いている証拠です。ただ言いたいだけ。だから「前にも聞いたよ」という話を、何度でもしつこく繰り返します。
ポイントを絞る
文章も同じですよね。言葉も文章も、誰かに何かを伝えるツールですから。
と考えると、長文になりそうだと思ったら、早い段階で読者が知りたい結論を書いて、後で説明を加えた方が、的確でわかりやすい文章に仕上がります。
説明文を書くときも、あれもこれもと盛り込まず、省けるものはどんどん削ぎ落とし、ポイントを絞ってそこを重点的に説明したほうが、読者には親切だと感じます。
例えを利用する
雑記やエッセイなどは特に、一から十まで説明するより、例えを利用した方が相手もイメージがつかみやすくなります。上手く例えを盛り込む工夫をしてみてください。
以上が的確でわかりやすい文章を書くポイントです。なおこれは、自分に対する自戒でもあります。
まとめ
このエントリーをまとめます。
- 前置きは短く要点のみ
- 結論や全体像は先に伝え、それに対する説明を加える
- ポイントを絞り、無駄を削ぎ落とす
- 言いたいことより相手が知りたい事に意識を向ける
- 端的に伝えるなら例えを利用する
参考書籍