承認欲求というブログの副作用

    承認欲求というブログの副作用
    • URLをコピーしました!

    ブログというツールを使って、誰かに何かのメッセージを伝えられることは、とてもすばらしいこと。

    私は日に数十人もの人と顔を合わせることはあります。だとしても、自分の本当の思いを伝える相手は片手で余る程度。それ以外の人に対しては、必要最低限の要件のみとか、当たり障りのない軽い世間話程度です。間違っても心の内なんて明かしません。

    Contents

    ブログ初期のPVはこう考えるべし


    ところがブログはどうでしょう。自分の思いを素直に書けちゃう。それなのに「一日に100PVしかない」とがっかりしているブロガーさんは多いです。でも私から言わせれば、「しか」ではなくて「100PV」です。

    自分の偽らざる正直な考えを読んでくれる人がいる。たとえそれが一人でも二人でも凄いことです。リアル生活で自分の率直な思いを、100人もの人に伝えることが皆無の私は本当にそう思います。

    WordPressの初期は、「無人島で吠えている状態」とされることから、一日の訪問者数が5人なんてことはザラです。でも仮に5人だったとしても、リアル生活で本音をとことん語れる相手が5本の指でも余ってしまう私は、「しか」ではなくてやっぱり「5人」です。

    PVが増えてからの問題

    やがて記事数が増えるにつれ、検索流入が増えていきいます。

    するといくらかの収益も発生するようになり、読者からの「いいね」ももらえます。バズったりすると全体が底上げされ、購読者も少しずつ増えていきます。

    それはそれで大きな喜びになります。が、問題はその後。

    読者がつくと「この記事を読んで参考になりました」「私も同じです!」「読んで救われました」というコメントが入ることもあります。

    承認欲求という魔物に取り憑かれる

    とても嬉しいけど、調子に乗りすぎると承認欲求の副作用にヤラれてしまう恐れがあることを、肝に命じないといけません。

    記事を書いた自分が読者を救ったのではありません。読者のコメントによって書く側が承認欲求を満たしてもらっただけで、読者から救われているだけなのです。

    ノウハウ系は別として、日記的なものや体験記の場合で言えば、自分が書きたいことを書くのは自分の楽しみのため。わかってほしいという欲求を満たすため。それがたまたま読まれて収益が発生すれば、やはりそれは自分のためなのです。

    そのかんちがいで大失敗したブロガーさんもたくさん見てきました。

    「人を救う」という意識そのものが思い上がりだし、ブログなんてどんなキレイごとを並べたところで、やっぱり自分のためなのです。

    自分が書きたいことを自分のために書く。

    それに気づかないと、やれ「読者ため」とか「誰かを救いたい」というキレイごとアピールをしまくり、信者獲得に勤しむようになるのです。この理屈は「あなたのためを思って」に代表される毒親の歪んだ支配欲そのもの。

    そういった大きな勘違いの症状をもたらすのも、ブログ特有の承認欲求の副作用です。

    副作用による症状と重篤化しやすいタイプ

    またこの副作用は、体質によっては会社員をdisる方向に走ったりすることもあります。クラウドファンディングと称してお金をせびることもあります。家庭だってぶん投げてしまうこともあります。なにもかもさらけ出して、全身デジタルタトゥーだらけになることもあります。

    このように症状が多岐に及ぶため、診断するにあたってはかなり厄介な疾病ですが、簡単な見分け方は、以下4つの特徴が顕著に出ているかどうかです。

    1. 金に対するこだわりが半端じゃない
    2. 言うことがその都度コロコロ変わる
    3. 反対意見が出れば「私はみんなにイジメられてる〜、裏切られた〜」という被害者意識に凝り固まる
    4. 賞賛されたことを強調しまくる

    またこの症状が出やすいタイプは、それまで何をやってもパッとしなくて自己評価が著しく低い人です。一度かかると厄介です。どうぞお気をつけください。以上です。

    あわせて読みたい
    炎上ブロガーが被害者ぶる理由 以下の記事は「認知的不協和」について書かれた記事です。 人は自分の信念に反する事実を突きつけられると、過ちを認めるよりも、事実の解釈を変えてしまう。 これを読...
    承認欲求というブログの副作用

    この記事が気に入ったら
    いいね または フォローしてね!

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!
    Contents