20代の頃は、給料のほとんどを洋服やバック、アクセサリーにつぎ込んでいた私です。お金がなくてもクレジットカードで買い物ばかりしていました。
性懲りもなく、結婚してもそんな状態がしばらく続きました。
買い物に行くと、安いから・セール時期だからと言い訳をしながら、必要もないのに似たような洋服を次々と購入。ロクに着ないまま、膨大なタンスの肥やしをせっせと増やしてました。
今は欲しいと思わない〜その心の変化は何?
こんな不名誉な黒歴史を持つ私ですが、ここ何年も、ほとんど洋服を買ってないことに気づきました。その理由はなんだろう?
別に買うのを我慢しているわけではありません。洋服やバックを全く欲しいと思わないのです。ショッピングセンターに行っても、洋服売り場は素通り。足も意識も向かないのです。
もし以前の状態が買い物依存症のようなものだとしたら、依存症は買い物を我慢するだけでは克服できません。適切な治療を必要とします。
でも私の場合は治療も我慢もすることなく、気がついたら抜け出していたのです。
あなたがもし、治療の対象にはなってないけど必要もないのに洋服やバックを買っては後悔ばかりしているとしたら、今からお話しする私の黒歴史の中に、解決のヒントがあるかもしれません。どうぞお付き合いください。
喪失感を物で埋めようとしていた
失恋
20代の頃に関しては、自分でも理由はわかってます。失恋です。当時付き合っていた人からの手ひどい裏切り。心に受けた傷は計りしれず。拒食と過食、買い物で喪失感を埋めようとしていました。女性として傷つけられた自尊心を回復するのは、表面的に飾るのが手っ取り早いと、当時の私はそんな不毛な方向に走ったのです。
これではいけないと、生活を変えました。
その甲斐あって、やがて仕事も順調に軌道に乗り、生活は少しずつ良い方向に向かいました。その後別の男性と結婚。それが今の夫です。第一次買い物依存症からはこうして脱しました。
目標を見失った
次の危機は家のローン返済後でした。
結婚と同時に家を買い、ローンも7年もかからずにすべて返済し終えました。それでめでたしのはずですが、そうではありませんでした。住宅ローン返済を自分の中で大きな目標にしていたのですが、その目標がなくなった気の緩みと、次なる目標がない空虚な心が2度目の買い物依存症へと私を導いたのです。
少しでも自分を良く見せたいと、車は高級車、ブランドのバック、身につける服は今流行のものばかり…。我ながらバカです。自宅近くに次々とショッピングセンターが開店したこともあり、週に一度は足繁く通っては次々と買い物を繰り返す日々でした。
でもいくら買っても心の隙間は埋められない。
それでもお金はなんとかなってたから大きな問題にはならなかったけど、もし借金してまでそれをしていたら、今頃私は離婚されても文句は言えなかったでしょう。
満たされない心は別の方法で埋めればいい
そんな生活も、ある日を堺に終わりをつげました。終わらせようとして終わったわけではありません。ほかに打ち込める趣味を見つけたのです。
その一つがブログです。別にブログで生計を立てようとは思ってはいません。収入源は別にあるのであくまでも趣味の範囲です。そんなスタンスではありますが、買い物依存症の一歩手前にいた私を、ブログが救ってくれました。
これはブログをやっている人でなければわからないかもしれませんが、ブログをやっていると本当に次から次へと考えること・やることがあります。終わりがないし、これでいいというのもありません。継続してナンボです。
だから服やバックのことなんて、考えている暇はありません。それが証拠に、かつては真っ先に洋服売り場に向かっていたのに今は違います。買い物の時間さえ惜しいのです。そんな時間があれば少しでも多くブログを書きたいのです。
それと平行して、10年ほど前からあるスポーツ競技も始めました。ブログ同様その競技もこれでいいというのがありません。次々と課題が生まれ、終わりがないのです。
ローンを払い終えて目標を見失ってた私には、「終わりがない・これでいいというのがない趣味」を見つけたのが良かったのです。
10年続けば本物
どんなことでも10年続けば定着して生活の一部になります。今の生活の中には必要のない洋服を買う習慣はなくなりました。意識してそうしたわけではありませんが、いつまのにかそうなって、早10年です。これはもう。脱したと考えていいでしょう。
治すのではなく変える
女性がストレスで買い物に走るというのはよくあること。
でも買い物だけを我慢しようとするのではなく、そのストレスがどこから来ているのかを考えて、思い切って生活をガラリと変えるのがいちばんです。その新たな生活があなたに合っていれば、いつの間にか洋服もバックもどうでもよくなります。それが高じて今では断捨離を目指してます。