辞める気もないくせに「辞めたい」と言う人への対処法

    辞める気もないくせに「辞めたい」と言う人への対処法
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    職場、部活、趣味のサークルなど、人が集まる場にはどこにでもひとりはいる「辞める辞める詐欺」の常習犯。辞める辞める詐欺とは、辞める気もないのに「辞めたい」と言う人を指します。

    本当に辞めていく人は、事前に「辞めたい」とは一切口にしません。水面化で準備万端整えて、最適と思える時期にスパっと辞めていきます。

    一方、辞める気もないのに「辞めたい」が口癖になっている人ほど何年も居座り続けます。

    そんな迷惑行為を繰り返す人が周囲にいるとウザいですよね。周囲はどう対処したらいいのでしょうか。

    Contents

    辞める気もないのに「辞めたい」という理由

    なぜ辞める辞める詐欺をするのでしょうか。

    私も過去に何度かこの手のかまってちゃんに遭遇したことがありますが、その理由は

    1. 注目されたい
    2. 同情されたい
    3. 愚痴を言って憂さ晴らしをしたい
    4. (引き止めてくれるだろうと計算した上で)現在の環境で抱えている不満を改善するために脅しをかけてごね得を狙う
    5. 自分の価値を確認して承認欲求を満たしたい

    などが主です。

    辞める辞める詐欺常習犯への対処法

    以下でこれらの迷惑行為への具体的な対処法をお伝えします。

    一度は話を聞く

    「辞めたい」と言われたら、一度はきちんと話を聞く必要があります。その目的は、相手がなぜ辞めたいと思っているかの理由を把握するだけでなく、相手の本気度を探るためです。

    辞めることへの本気度はどの程度か。辞める辞める詐欺かどうかは相手と話をすればかんたんにわかります。

    本気で辞める気持ちを固めて実際に行動に移そうとしている人は、他人に口外するときにはすでに次のステップに向けて動き出し、「これ以降、粛々と具体的な手続きに入りますよ」という段階にきています。またそれを明かすのも誰彼かまわずではなく、ごく限られた人のみです。

    一方辞める気がない人はこの逆です。ただ感情の赴くままに「辞めたい」と騒いでるだけで、辞めた後のことは全く白紙です。

    何かしらで辞めたい気持ち・不満があるのは正直なところかもしれませんが、本気度は低いから先のことは白紙のまま。白紙だからこそ不安で不安でたまらない。だから「辞めたい、辞めたい」と、いろんな人に言い続けて優しい言葉を期待するのです。

    効果的なひとこと

    本気度を確認する方法は他にもあります。これは実際に私がやったことですが、ある人から「話がある」と言われた時のこと。めんめんと愚痴話を聞かされた後、「もう辞めてやる」と言われたとき、私はこう答えました。

    「そうですか。
    それなら辞めるのは仕方ないですよね。わかりました。
    残った人たちで力を合わせてやっていきます。
    ご自分でよくよく考えて下した結論なら口出しはできません。今までありがとうございました。」

    するとそれまでの剣幕はどこへやら。慌ててこう言いだしました。

    「私がいなくなれば、みんな何もできなくて困るに決まってる」

    いつまのにか「辞めない宣言」に変わり、現在の環境における自分の必要性を熱弁し始めました。

    このとき、思いました。
    「バカバカしい。この人は辞める気持ちなんてサラサラなくて、ただ愚痴を聞いてほしいだけ。正解が欲しいのではなく、自分の不満にただ同調してほしいだけ。誰かに『自分を必要だ』と言ってほしいだけ」

    そんな、時間をただ無駄に持って行かれたような腹立たしさを覚えました。

    このやり取りを後でよくよく考えてみると、「辞めたいというあなたの自由意志を尊重します」という肯定の姿勢は、自分の言葉に一切責任を取らないかまってちゃんには最も効果的な言い方だと実感しました。

    心にもない引きとめは逆効果

    逆に辞める辞める詐欺常習犯にやってはいけないのはこの逆。

    内心「早く辞めてくれ」と思ってる相手に対して、心にもない引きとめ作戦は良い結果をもたらしません。

    後に集めた情報によれば、これまでも私以外の何人かに対して同じようなことを繰り返してきたそうです。

    そのとき他の人はどうしたかといえば、自分が悪者になりたくないという理由だけで「辞めるなんて言わずに一緒にやっていこうよ」と、なだめておだててその場をしのいだそうです。

    当然ながらその場しのぎでしかないから、その人の根本的な不満は改善せず、問題が先送りになっただけ。だからそのとばっちりが私に向いてきたというわけです。

    ところが私はその人の期待に反して「去る者は追わず」のスタンスが功をなし、これ以降、私には「辞めたい」とは一切言わなくなりました。(別の人には言ってるそうですがww)

    要は無理に良い人になる必要は全くなくて、空気を読んだり忖度する必要はないのだと、そのときに確信しました。辞めるという選択はとても重いもの。それを誰彼構わず言って歩く人の言葉をむやみに信用してはいけません。適当にあしらう程度でじゅうぶんです。

    引きとめは必ずしも親切ではない

    また辞める辞める詐欺ではなく、本気で辞めたいと思ってる人にとっても相手が「去る者追わず」のスタンスでいてくれた方が気持ちの上で楽なはずです。

    引きとめてあげないと冷たい人認定をする人もいますが、むしろ逆。

    何か言わなきゃと心にもない見え透いたお世辞を言う行為は、自分がいい人に見られたい自分のための行為であり、相手のためではありません。長い目で見れば相手の苦しみをいたずらに引き伸ばすだけで、むしろ黙っていた方がはるかに親切というものです。

    それでもどうしても引きとめたいなら、何があっても全責任を負う覚悟があるかどうかを自らに問いただした上で発言しましょう。私は責任を負えないので「あなたの選択を尊重する」というスタンスで対応しています。

    自分への被害を減らすことだけを考える

    自分の不安や不満を解消するために他人を巻き込む辞める辞める詐欺常習犯に対する対処法をいくつかご紹介しました。

    しかしこれは相手を改心させるための特効薬ではありません。大人になってまで2歳児のイヤイヤ期が抜けないこの手のタイプに、特効薬はないと考えた方が賢いです。

    考えることはただひとつ。いかに自分に被害が及ばないかだけを考えましょう。

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