地域、学校、部活、職場、プライベートな交友関係に至るまで、何かしらの集団があれば必ずひとりはいるでしゃばりな人。お呼びじゃないのにどんなことにでも首を突っ込み、頼んでもないことを勝手にやりだし、いつの間にか自分のペースでものごとを強引に推し進めていく。
内心その押し付けがましさ厚かましさに対し「うざい」と思っても、表面的には親切そうに見える分だけ扱いに困りますよね。
この記事ではでしゃばりな人への効果的な対処法についてをお伝えします。
でしゃばりな人には自覚がない
ちなみに親切とでしゃばりの違いは、相手が望んでいるかどうかが見極めポイントです。
親切な人は相手が欲しているものを第一に考え、それをさりげなく与えることができます。
一方でしゃばりな人はこの逆です。他人の気持ちを汲み取る能力が欠如しているため、相手が望んでいるかどうかは二の次で、どこまでも自分の思いを優先させます。世間ではこれをわがままと言いますが、まさにそのとおりで、周囲への配慮は皆無です。
押し付けがましい態度、上から目線で物申す偉そうな態度、マウント行為などはなんでも自分が一番で、自分は絶対に正しいと信じ込んでいる表れです。
しかし困ったことに本人にはその自覚がありません。それどこか自分はいいことをしているつもりになっているからどんどんエスカレートし、結果周囲は振り回され、ストレス溜まりまくりとなるのです。
なぜでしゃばるのか
目立ちたい気持ちは多かれ少なかれ、誰にもあります。
ただそれも限度によりけり。他人を不快にさせるほどのでしゃばりは、人から嫌われるトラブルの元になります。それでも目立ちたい気持ちの方が勝ってしまうのは、心に抱える闇の大きさと比例します。——闇の正体は、歪んだ承認欲求そのもの。
事項では、そんな承認欲求のお化けと化したでしゃばりな人への対処法をお伝えします。
どうでもいい事柄では適当に目立たせ、肝心な箇所では窓際に追いやる
でしゃばりな人は常に自分が中心に立っていたい・目立ちたい・重要人物だと思われたい・ものごとや人を思い通りにしたいといった気持ちが異常に強いです。
それらの特徴を逆手にとった対処法を考えてみるのもひとつの手。具体的にはでしゃばりな人に与える役割の工夫です。
周囲に与える被害が極力少なくてすみそうな仕事を与え(ここでは便宜上飲み会の幹事とします)「あなたが頼り。幹事はあなたでなければ成り立たない」とかなんとか、適当におだてて華を持たせてヨイショしてみては?
馬鹿とハサミは使いよう。目立ちたい気持ちが強い人は、人が多く集まる場では張り切って仕事をしますし、飲み会の幹事程度なら、仮に失敗しても大きな被害には至りません。なにかやらせておけば、中心に立ちたい欲求も適度に満たされることでしょう。
その代わり失敗したらとんでもないことになるという場では、重要な仕事を与えてはいけません。
でしゃばりな人はほぼ例外なく無能です。有能そうに振る舞ってもほぼ知ったかばかりなので、身の丈に合わない仕事を与えてしまえば失敗する確率は高いです。その尻拭いは近くにいる人がとるハメになるのはもちろん、後始末に対しての感謝もありません。
「そんな尻ぬぐいはまっぴらゴメン!」と思うなら、暴走させないよう主導権だけはしっかり握っておく心構えをお忘れなく。あとは適当におだてておきましょう。「豚もおだてりゃ木に登る」って言いますからね。
人間関係を掻き乱すでしゃばりな人への対応
上記の項目は、でしゃばりな人の中でも比較的悪質度の低い人への対応でした。しかし中にはでしゃばりな上に人間関係までかき乱す、悪質度の高い人もいます。以下はそんな人への対応です。
でしゃばりな人は、自分が一番でいたい気持ちが強すぎるあまり、自分がどうしても敵わない相手・自分より目立つ相手・意のままに扱えない相手を目の敵にする傾向があります。
相手に戦う気などサラサラなくても、一方的に対抗意識を剥き出しにして、それとなく仲間分けをしたり、周囲を兵糧攻めにしていくような圧力をかけて、常にうまいことマウントポジションを獲得しようとします。
時には影で根回しをして他人に代弁させてターゲットの主張を潰し、「ほら、みんなこう言ってる。多数決だから自分は正しい。自分が上」みたいなことまでする人もいます。
こんな厄介な人には毅然としたNOの意思表示が最も効果的です。
本当に正しい意見なら、影で根回ししたり、他人に代弁させたりする必要などありません。それにのにコソコソ裏工作をするということは、イコール正攻法では自分に部がないことがわかっている証です。
でしゃばる割には小心者。これも彼ら彼女たちの特徴です。だからこそ時には毅然としたNOと、「あなたのやり方は間違ってる」という真正面からの批判が功を奏す場合もあります。きっと的を得た批判なら、何も言い返せなくなるはずです。
最終的には距離をとる
生きてる以上たくさんの人と関わります。でしゃばりな人もいれば控えめな人もいる。人には相性があって、出しゃばりな人が好きな人もいれば、控えめな人を頼りなく感じる人もいる。中には気の合わない人もいるでしょう。それら全ては相性です。
「この人、ムシが好かないな、見ているとイライラする」と思ったら、どんな相手に対してでも、必要最低限の接触に留める。イライラすると感じたら、イライラしない距離まで離れるのが自分の心を健全に保つ秘訣です。
いくらでしゃばりだって、あなたの心にまでは土足で踏み込めないのですから。