「ネットの炎上芸人」とは、意図的な炎上を狙って極端な意見を発信する人たちを指します。決め台詞は以下の3つ。
「会社員はオワコン」「大学辞めろ」「フリーランス最高」
たまに他のことを言ったかと思えば金の話ばかりで、毎度毎度言うことは同じ。これをマンネリと言わずして何という?
炎上芸人に飽き飽きしている観衆たち
界隈をウォッチする観客も、いい加減飽き飽きしているのがよくわかります。
同じことを言っても「またか」とばかり、以前に比べれば炎上しても沈静化が早くなってます。
一流芸人である志村けんさんは、マンネリにつていこう語ってます。
マンネリで大いに結構。
ほかの人はマンネリまでいかないじゃないですか。
定番があるのは全然恥ずかしいことじゃない。
ドリフも僕のバカ殿も変なおじさんも、必死でネタ作って、とことん何年もやり続けてきたわけだから。
みんなマンネリの域まで達してみろって。
いや、炎上芸人さんたちもマンネリ化はしているけど、一流の域に達する前に飽きられ、いらぬ敵を作っているのです。
なぜそうなるのか?
それは常識に対する敬意のなさが災いしているからです。
再び志村けんさんの言葉を引用します。
お笑いに限らず、常識をバカにする奴に、常識を超えたことは絶対にできない。
それを知っている観衆は、最初のうちこそ「許せん」とばかりイラッとして応戦していました。しかしあるときから「まだ炎上芸に消耗してるの?」と、最近は冷ややかな視線を送るようになり、以前ほど狙ったはずの炎上芸が話題にも上がらなくなっています。
アンチが炎上芸人を肥大化させている
賢い観衆たちは、早い段階でそれに気づいたから「反応したら負け・相手にしたら負け」とスルーし始めました。イジりも飽きたのでしょう。すると当然「そろそろ彼らもオワコンか?」との流れになるはずが、ごく一部、相変わらず粘着しては彼らへの批判をやめない人たちがいます。
アンチのおかげですでにオワコン化した炎上芸人たちは、首の皮ひとつ繋ぐことに成功。「あの人は今」にならずにすんでいるのです。
炎上芸人を長生きさせているのはアンチです。まったく意味のない、延命措置を施しているのです。
嫌悪感から、あるいは自分の正義を証明するため、叩いてもいい相手だからサンドバックにしているなど、批判する理由は多々あるとは思います。しかしその一方でアンチへの批判が、あべこべ彼らへの注目度を高め、肥大化させているという、皮肉な現象があるのも事実です。
炎上マーケティングなんて能力がない者の常套手段なのだから、放っておけばいいのにと、賢い観衆たちがそのことに一日も早く気づいてくれたらネット界隈はもう少し平和な空間になるのではと、私はそちらに期待をしているのです。
だって彼らは何をどう言ってもあの生き方を変えるつもりはないのですから。というか、社会経験がないことで、それしかできないのですから。──これを「バカの一つ覚え」と言う。
炎上芸を賢く観るために
ではイラッとくる炎上芸人のマンネリ芸を、賢い一般大衆はどのように観劇したらいいのでしょうか。
それは芸を見ても、一銭の金を払わないのは大前提であるのは言わずもがな。
「読まない・買わない・踏まない・申し込まない」
そして、もっともだいじなことは以下。
「拡散しない・話題にしない」
無視することが最大の正義になることもあるのです。
彼らが意図的に炎上を企てる理由は、世間から忘れ去られることに対する恐怖からです。批判されることよりも、誰からも相手にされないことの方がずっと怖いからです。
何をしてもウンともスンとも言わない無反応な観客を前に、炎上芸を演じ続けることほどキツいことはありませんからね。
もし彼らへの批判を自分の正義を守るためだと思うなら、正義は必ずしもひとつではないことを理解するといいでしょう。以上です。