今やブログで収入を得ている人はたくさんいます。ブログで稼ぐこと意識した初期の頃、こんな文言を目にしませんでしたか?
- 毎日更新!最低一日5記事は書け
- デザインにこだわってる暇があるなら記事を書け
- 記事数が増えればPVがアップする
- 会社員のブログはつまらない
- 一般人の日記なんて価値はない
- 記事はすばやく書け
ほかにも多くのブログ論があります。それを真に受けるとブログが嫌になるか、劣化コピーどころかゴミ記事だらけになる恐れがあります。以下、その理由を書いていきます。
毎日更新するとやがてネタは尽きる
するとどうなるか?
生活全てがネタ探しになります。「家族でどこかに出かけよう」という楽しい休日のレジャーさえ、まるで取材旅行。「欲しいものがあるから買う」ではなく、レビュー記事を書くために買う、という具合に、順番が全て逆になってしまうのです。
私も友達と食事に出かけて、よく不思議がられます。料理の写真を撮っていると、「これは食べるものだよ、写すものじゃないよ」なんて。
ブログをやっている人にはあたりまえの行為が、やってない人には異質に見えるのですね。言われてみればそういう時の私は、美味しいものを食べるのが目的ではなくて、ブログ更新用の写真を撮ることが目的になっているんだなぁと、よく反省させられます。
やがて自分の切り売りが始まる
書くことを目的にする弊害は、ほかにもあります。ないものを無理に絞り出し続けた結果、プライベートの切り売りをし始めます。
それで身バレして会社を辞めたブロガーさんもいました。私生活を晒しすぎて大炎上した人もいました。
ブログの成功ってなんだろう
自分のことをどこまで書くかはその人の考え方にもよるので、何が正解というのはありません。
しかし一時的なお金云々や自分の欲望のためにブログを続け、その結果ぶち壊すものがあるとしたら。それがあまりにも人生を左右する重大事項で、周囲の人間も巻き込むなら。その人だけでなく、周囲の人たちの人生にまで影響を与えてしまうなら、やはり失敗だと思うのです。
ブログの成功というより、長い人生においてという意味ですが。まぁでも、何をもって成功というのか、これも人それぞれなので、よくわかりませんけどね。
記事の量産はゴミ記事を増やすだけ
ブログで稼ぐのは、今は誰もが知っていること。でも私が一番最初にブログを始めた2003年頃は、どこか胡散臭い感じがしました。
私も興味がなかったし、周りのブログ仲間も一切関わっていませんでした。だから当時は全くの無知。いや、今もあまり詳しくありませんが……
ただメインブログの方で、お小遣い程度のアドセンス収入を得ています。といっても広告を貼りだしたのはほんの2年くらい前。メインブログを立ち上げてから3年ほど過ぎた頃です。
それまでは何も考えずに、ただ日記として書きたいことを書いてました。おかげで今、記事削除とメンテナンスが大変です。(笑)
2年前まではアナリティクスも導入してなかったので、自分のブログがどのくらい読まれているかさえ、きちんと把握してませんでした。
ところがある日、広告を貼るだけでお金になるということを知り、ダメ元でアドセンスの審査を申し込みました。すると翌月、1万円近くの報酬が自分の口座に振り込まれ、嬉しいよりも「嘘みたい」という感じでした。
でもそれで調子に乗って、人生を変えようとは思いませんでした。世の中には「○○万稼いだ」とか「ブログ飯」とか言ってる羽振りのいい人もいますが、おかげで私の場合は、2年経った今でも、ほんのお小遣い程度です。
既存のブログ論を目にして思うこと
人生を変えようとは思わないものの、もう少し意識して人に、読まれるための記事の書き方を勉強しようとは思いました。意見を発信するブログにしようと思いました。
それで巷に出回っている既存のブログ論を目にするようになったのです。最初のうちこそ「そういうものか……」と思って読んでいました。
劣化コピーばかりだと気付く
でもやがて、ある疑問が頭をもたげたのです。冒頭の文章です。
みんながみんな同じようなことを言っている。書き方まで似通っている。「カスタマイズに時間をかけるのはナンセンス!すぐに使えるこのテーマが良い」と有名ブロガーが言えば、使用するテーマまで同じ。いったいどこに個性があるのかと思うようになったのです。
しかもつまらない。「右へ倣え」をやってるうちに、どんどん劣化コピーと化していく。せっかく手間暇かけてるというのに、なんともったいないこと。
そうならないために、既存のブログ論から一歩離れようと思ったのが昨年あたりです。
ほかにもありますけどね。「ブログは稼げる」と言ってた人がコロッと一転。「ブログはオワコン。みんな、有料noteで稼ごうぜ!」と言い出せば、そのお仲間たちもこぞってVALUや仮想通貨にシフトしていくではありませんか。
頭の中はもう、クエスチョンマークだらけでした。
「あれ?今まで言ってたことはなんだったの?」
既存のブログ論は、疑ってかかれ
それからは真逆のブログを読むようになりました。
つまらないと言われる会社員の、価値がないとされる日記を書いてる人のブログです。
個性的だし、メッチャおもしろい。専業ブロガーよりはるかに個性的。
それで気づきました。世の中にそれらしく出回っている既存のブログ論は、疑ってかかったほうがいいと。仮にその人がそのやり方で成功したとしても、同じことがほかの人に当てはまるとは限らない。そこに気づいただけでも、大きな成長かもしれません。
今後は自分なりのスタイルを模索して、今やっている二つのブログを、もっともっと魅力的なものにしていきたいです。