思わず「頭が悪そう」と感じる会話スタイル

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    学歴、年齢、IQ、社会的な地位に関係なく、少し会話をしただけで「この人、頭悪そうだな」と感じることはありませんか?

    年齢を重ねるにつれて「会話には人となり(特に知性)がよく表れるな」と感じるようになり、残念な人を見つけると「自分も気をつけよう」と、反面教師にしています。

    この記事では私が考える「頭の悪そうな人の会話スタイル」の特徴を、具体例を交えてご紹介します。

    Contents

    偏った情報のみでものごとを判断する陰謀論者

    知り合いに重度の陰謀論者がいます。彼女の場合はトランプ氏に興味を持ち出してからおかしくなり、かれこれ数年経ちます。口癖は「私は目覚めている」。

    昨年の安倍元首相の件(実はヤラセで替え玉が銃撃されたというアレ)はもちろん、最近はジャニーズ事務所のこともあれこれ言ってます。

    藤島ジェリー景子氏がビデオメッセージを数日前に発したとき、「あれはニセモノ。本物はとっくに逮捕されてる」と言い出しました。今の雰囲気が昔の写真と違うというのがその理由です。

    たったそれだけの理由で確たる根拠もなしに、極端な決めつけをして、荒唐無稽の話を展開する。

    そこに知性のなさと頭の悪さを感じるのです。本人は「目覚めた」ことに優越感を抱いているようですが、はたから見ると、「変なものに目覚めて変な主張を繰り返しているだけの人」でしかありません。

    市川猿之助さんの件も同様。「18日(事件が起きた日づけ)と”クローゼット”というキーワードが暗号めいている」と言い出し、「これには裏がある。本丸は松竹」などと意味不明のことを言う始末。

    ここまで来ると単に頭が良い・悪いの問題ではなく、「カウンセリングが必要なレベル?」と思ってしまいます。

    目覚めた私は特別

    何を見聞きしても表だの裏だのと、次から次へとよくそんな情報を仕入れるなと呆れて見ているのですが、世間一般で話題になっていることはすべて「表の情報」と切り捨て、自分が知ってる「裏の情報」こそが真実だと信じて疑いません。

    そんな彼女のどこに知性のなさ・頭の悪さを感じるかと言えば、極端な偏り方はもちろん、“それ”を知ってる自分(目覚めている私)は特別に賢い存在で、“それ”を知らない人(目覚めてない人)を下に見ている感じが言葉の端々に滲み出ているところ。

    自分が信じたい情報、それに合致する自分に都合の良い情報だけを追い求めているだけなのに、そこにはまったく気づいていません。

    「自分の情報こそ正しい」、「自分だけが知っている」という優越感。これは、彼女に限らず陰謀論を信じる人に多く見受けられます。

    何を信じようとその人の勝手です。でも知らないことを見下す姿勢に賢さを感じられないのです。賢さというより品格の問題かもしれません。

    汚い言葉で煽る人

    たまにネットニュースで見かけるオラオラした煽り系の、あの父親。

    ことあるごとに「バカなアンチ」とか「アホ」といったフレーズが出てきますが、5歳児が覚えたての憎まれ口を叩いてるようにしか感じられず、頭の悪さと必死さしか感じられません。

    世の中がいくら少子化してるとはいえ、子どもが子どもを作ってはいけない典型例です。

    会話には人となりが出る

    ある程度生きていろんな人に揉まれると、つくづく「言葉は人となり」というのがよくわかります。特に汚い言葉で他者を罵倒する人は、例外なく頭が悪いと断言できます。

    なぜなら「その人が好んで使うフレーズにはその人の内面が秘められている」ことを、周囲からとっくに見透かされてる事実に、本人だけが気づいてないからです。

    この「見透かされてしまうこと」は、なにも汚い言葉だけに限りません。背伸びして、身についてない言葉を使うのは逆効果。自分をよく見せたいあまり、利口ぶった喋り方・良い人ぶった喋り方は底の浅さを判断する材料になるから見透かされるのです。

    言葉の重みと経験値は連動するので、どんなに立派なことを言っても、身の丈以上の重みは感じません。

    時系列を無視した喋り方

    何時にどこどこに行って〜そのあと誰々と会って〜と日記のように時系列に話すため、時間がかかる上に何が本題か全くわからない。しかも問題の起点となる時より遥か前の日の出来事から話し始めるので本人がいよいよ本題に入った頃にはこちらの集中力はすっかり枯渇している。

    会話をしただけで「頭が悪い人だな、IQ低いそうだな」と感じるとき、その人の特徴

    この逆に遭遇したことがあります。

    敵対するAとBの会話をたまたま聞く機会があったのですが、二人は現在の問題について話し合っているのかと思いきや、後に聞いた話によると、トラブルの発端はなんと20年前に遡るのだそう。

    蒼 じゅりあ

    この人たち、20年間なにしてたの?今後どうしたいの?

    物事には時系列がつきもの。「過去は変えられないけど未来なら変えられる」という言葉そのまま、過去に遡れない以上、「この先どうしよう」という方向にシフトせず、「あのときあなたは◯◯だった」を繰り返すばかりの不毛な罵り合いをしているあたりに、頭の悪さを感じたのです。

    この手のタイプは問題を解決したいのではなく、自分の鬱憤をぶつけることだけが目的です。

    賢い人は過去と現在の問題点を洗い出して未来に向けた課題を語るのに対し、そうでない人は思考が過去の恨みに凝り固まって停止したままになっているようです。

    一般家庭でも熟年離婚などはこのケースが多いですね。

    「私がお産で苦しんでいるとき、あなた呑気にラーメン食べてたでしょ?」と怒り狂う70代妻みたいな?

    「どうしても過去の恨みを手放せない」「思い出すとムシャクシャする」ということは、多かれ少なかれ、誰にもあるかと思います。

    そんなときは一度時系列の整理をしてみてはいかがでしょうか。それをすることで、感情と理性を分離できるかもしれませんよ。

    有名人・有力者と親しいアピール

    いちいち自分の交友関係をひけらかす必要もないのに、いきなり有名人や有力者の名前を出して親しいアピールする人を見ると、あまりオツムが賢くないヤンキーを思い浮かべます。

    「オマエ、どこ中?◯◯知ってる?アイツ、俺のダチ」みたいな?

    「力のある誰かと親しい自分」を印象づけて、自分を大きく見せようとする表れですが、一説によれば、これは旧石器時代の部族社会の名残だそう。

    令和という文明社会に生きながら、脳だけご先祖返りしているのかもしれませんね。

    謝罪のしかたが残念な人

    問題を起こした企業などでよくある謝罪会見。初動の対応が適切でなかったために、問題がさらに大きくなることがよくあります。これらはみな時代を読み解く能力の欠如や驕りが根底にあるのが要因のひとつ。

    最近のことで言えば、ジャニーズ事務所などはその典型で、なんちゃって謝罪メッセージはもちろん、その後の対応もことごとく裏目に出て、擁護に回るタレントまでもが非難される始末。こんなことをしている限り、収束には至らないでしょう。

    保身が先立つと、「こうしたらどうなる」というほんの少し先の未来に対する想像力や人の痛みを汲み取る能力が欠如するようで、これこそが頭の悪さを印象付ける要因です。

    やはりこういうことも、過去・現在の問題を洗い出した上で未来につなげていかないと、真の解決には至りません。

    ところが頭の悪い経営者は例外なく過去から目を逸らし、過去を隠そうとします。だから問題が長引くのです。

    頭の悪い人の会話スタイル・まとめ

    以上をまとめると、頭の悪い人の会話には、目的はおろか着地点が見えないことが特徴だと言えます。

    一方的に自分の言いたいことだけを言うけど、それをしたところで得るもの(目的の達成や問題の解決など)が何もないという感じです。「聞く力が欠如しているから場の空気が読めない」という人にこの傾向が強いです。

    「会話」という大切なコミニュケーションツールを上手に使いこなすことが人付き合いを左右すると言っても過言ではありません。ときにはいろんな人の会話スタイルを注意深くチェックしてみてはいかがでしょうか。

    思わず「頭が悪そう」と感じる会話スタイル

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