Essay

政府にお願い。新学期からの学校再開、もっと慎重に考えて

政府にお願い。新学期からの学校再開、もっと慎重に考えて

Twitterを見ていたら [#休校延長] [#学校再開反対]の文字を発見しました。

新型コロナウイルスの広がりに地域ごとの違いがあるので温度差はあって当然ですが、ひとつひとつ読んでみると、子を持つ親の気持ちとして今のこんな状況での学校再開は不安でしかたがない、我が子を守るために全力で「待った」をかけたいと願うのは、人としてごく自然な感情だと痛いほど理解できます。

この記事では休校から再開の発表までの流れと、学校再開ガイドラインに対する不安を書いていきます。

学校再開の発表は早すぎた

私も今月19日の萩生田文部科学省による「休校延長せず」という発表を聞いたとき、「正気かよ?」と思った一人です。

突然の臨時休校に踏み切った、約ひと月前に比べれば、はるかに悪化している中での学校再開の発表。「なぜ?」と思うのは当然ですよね。

もっと言えばこの発表は、人々に「桜の開花+3連休の前日+休校終了=やったー、自粛終了だー」というイメージを与えてしまう結果となり、タイミング的にも非常にまずかったと思ってます。

またこうした油断を生む理由のひとつには”瀬戸際”という曖昧な言葉を使いながら「日本は爆発的な感染には至ってない。ギリギリ、なんとか持ちこたえている状態」と、政府はさかんに自分たちの対策が成功しているかのようなアピールをずっと続けてきたことも大きく影響しているのだと私は思ってます。

学校再開の発表を急いだ理由

なにかの番組でこのひと月あまりの状態を端的に言い表した言葉を聞きました。

「休校が始まった頃は時々ミサイルが飛んでくる程度だったのに対し、今は頭上を絶え間なくミサイルが飛んでいる状態だ」

その言葉を裏付けるようにこの数日間というもの、都市部の感染者が激増しています。「なるほどな」と、深く納得しました。少なくとも”瀬戸際・重大局面”といった抽象的な言葉よりも、今の状態がどこにあるのかがわかります。

★コロナウイルスの怖さを正しく知るためには以下のサイトが参考になります。

テレビでそんな発言があったくらいですから、当然政府の対策本部だって、今がとても深刻な状態であることは、とっくに知ってたはずです。

なのになぜ時期尚早とも思える「新学期から全国一斉に」という部分に固執したのか?

私個人の考察ですが、ひとつはマスコミが大きく影響しているのだと思ってます。

休校が始まるや否や「子どもが学校に行けなくてかわいそう」という風潮が生まれ、以下のような文言をたびたび目にするようになりました。

最近見かけたタイトル一覧
  • 「子どもには教育を受ける権利がある。その権利を政府は奪うのか!」
  • 「子どもが外で遊んでいたら『休校中に遊んでていいのか!』と怒られて、泣いて帰ってきた」
  • 「学校に行きたいと泣く子ども。休校によるストレスは甚大!」
  • 「(休校になったことで)母親が仕事に行けず)収入悪化、家計ピンチ!」
  • 「孫の世話を押し付けられて高齢者が悲鳴!」
  • 「お昼の支度が大変!」
  • 「安倍の頭は専業主婦時代のまま!」
安倍がーのオンパレード

たしかに当時は「子どもは重症化しない、8割は軽症、コロナは怖くない」という認識がある中での突然の休校に戸惑い、多くの方はそう感じたかもしれません。

でもみんながそう思っているわけではありません。若い人でも子供でも重症化する事実を目の当たりにして、日々変わりゆく事態を冷静に見つめながら、多少収入は減っても我が子の健康と安全を第一に考えて「今は仕方ない」という人もいるのです。

いや、むしろ今はそういう人のほうが多いのではないでしょうか?

で、マスコミの何が問題かといえば、臨時休校に反対する声ばかり集めても、そうでない人の声を取り上げない偏った発信をしていること。問題はその先でしょ?

人との関わり合いによって成り立っている社会。でもその関わりがコロナの前では全てNGであるなら、関わらないためにはどうしたらいいかを示すのがマスコミに求められる真の役割ではないですか?

何も考えない人はそれがマスコミお得意の印象操作であることもわからず、「アベガー、アベガー」となるのです。でも今は世代間の争いや政府の揚げ足取りをしている時期ではなく、戦うべき真の敵はコロナウイルスであることを第一に考えてほしいのです。

支持率や政治家としてのパフォーマンスを優先したいあまりそういった風潮を取り去りたい、できるだけ日常生活を変えずにこの局面を乗り切りたい、という表れが時期尚早とも言える「学校再開」であったのだと私は想像しています。

学校再開ガイドラインはもっと煮詰める必要がある

その後新学期からの学校再開に向けたガイドラインが発表されました。これを見て、より心配になりました。

ほとんどが現場に丸投げ。そうでなくても仕事の絶対量が多い教師にこれだけの負担を課すのはリスクが大きすぎます。本当に目が行き届くのだろうか?

もしこれだけのことを本気で漏れなくやり遂げようとするなら…?

例えばだけど(素人考えの域ではありますが)

  • 定年退職をした元教師あたりをボランティアスタッフとして総動員するとか
  • 授業の遅れが心配なら、ネットをもっと活用するとか

このように、どれひとつとっても煮詰めなければいけない部分が多すぎます。

だとしても、考える側は仕事としてではなく、ほんの少しでも「もしも自分の子どもなら」という想像力を働かせてほしいのです。

部活の再開、もっと慎重に考えて

また部活の問題もあります。

特に運動部。学校教師がすべてがその競技に詳しいわけではありません。

昨日たまたまウイルス対策の専門家という人が喋っているのを聞いたのですが、「バドミントンくらいならやってもいい」なんて言ってました。

蒼じゅりあ
蒼じゅりあ
おいおい、バドミントンなんていちばんヤバいぞ

わずか5gにも満たない軽いシャトルは風の影響をもろに受けやすいので、窓を締め切った中で行うスポーツです。ダブルスならペアとの距離は常にラケット一本分を保ちながらラリーを進めていくので、まさに「3つの密」をすべて兼ね備えたスポーツです。

事実、新潟では(バドミントンではないけれど)卓球をやっている人が感染しています。競技としての違いはあれど、感染リスクの高さに関しては両者に共通するものがあるのです。

ウイルス対策に詳しくても、教育現場を知らずスポーツにもうとい専門家と、教育現場にいても競技を全く知らない名ばかりの部活顧問がタッグを組めば…?

容易に最悪の事態が想像できますよね。

ではその競技に詳しい良く言えば熱血、悪く言えば筋肉バカという部活顧問だったらどうでしょう?

勝ち負けにこだわるあまり、体育会系にありがちな心と体の健康二の次の、神風特攻精神さながら「気合と根性で乗り切れ」となる可能性がなきにしもあらず。こういう人は安全が確保されてこその「部活動」という考えはなく、部活さえやれば世界は回ると信じているので、もしあなたの顧問がそんな脳筋だったら、勇気を持って退部届けを提出しましょう。

子どもを守るために

新学期が始まれば様々な行事があります。ネットでは感染した人を叩く正義マンがいますが、学校でも同様のことが起こればいじめ問題にも繋がります。それらすべてが超多忙を極める現場の教師にかかってくるとなると、これはまだ時期尚早過ぎ、心配しかないと思うのは親として当たり前の心情だと思います。

今は経済のことも同時に考えないといけない厳しい状況ではありますが、時差通学とか一人につきマスク1枚配布とか、そんな場当たり的な対応ではなく、未来のある子どもの安心・安全を第一に考えて、学校のことはどうかもっと慎重に、慎重に取り組んでいただきたいと願ってやみません。

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蒼 じゅりあ
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サイト名の「Un Jour」とは、フランス語で「ある一日」という意味です。日々の記録・エッセイをまったりと綴っていきます。

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