5月25日、緊急事態宣言が全国で解除されました。
安倍首相は「日本ならではのやり方で、わずか1カ月半で流行をほぼ収束させることができた。日本モデルの力を示した」と、晴れやかな表情で発表しました。
それから約ひと月あまりが経過。
緊急事態宣言解除の直前には一桁代の日はあったけど、陽性者がゼロになった日は一日たりともないので、このお花畑発言に対し「どこが収束?」と感じた方も多いのではないですか?
案の定、日を追うごとに新規陽性者数は増え続け、7月2日にはとうとう107人もの陽性が確認されました。収束どころか東京都は抑え込むことができなかったわけです。しかも東京からの移動が原因で、他地域での陽性者も増え、今では「東京差別」という言葉まで生まれ…。
そこでこの記事では緊急事態宣言の解除から約ひと月間のできごとを時系列でご紹介するとともに、陽性者数の推移を振り返ってみたいと思います。
新規陽性者数と経路不明者
5/25月 | 5/26火 | 5/27水 | 5/28木 | 5/29金 | 5/30土 | 5/31日 |
8/0 | 10/6 | 10/8 | 15/8 | 22/13 | 14/6 | 5/4 |
6/1 | 6/2 | 6/3 | 6/4 | 6/5 | 6/6 | 6/7 |
13/7 | 34/12 | 12/6 | 28/14 | 20/12 | 28/10 | 12/9 |
6/8 | 6/9 | 6/10 | 6/11 | 6/12 | 6/13 | 6/14 |
13/6 | 12/7 | 18/8 | 22/10 | 25/7 | 24/13 | 47/10 |
6/15 | 6/16 | 6/17 | 6/18 | 6/19 | 6/20 | 6/21 |
48/13 | 25/16 | 16/10 | 41/22 | 35/19 | 39/15 | 34/14 |
6/22 | 6/23 | 6/24 | 6/25 | 6/26 | 6/27 | 6/28 |
29/13 | 31/19 | 55/23 | 48/19 | 54/33 | 57/36 | 60/39 |
6/29 | 6/30 | 7/1 | 7/1 | 日付 | ||
58/24 | 54/28 | 67/20 | 107/45 | 新規感染者/経路不明者 |

緊急事態宣言解除後の主なできごと
- 5月25日全国で緊急事態宣言解除
- 5月26日ステップ1に以降。学校、図書館や博物館など文化施設を再開、飲食店の営業時間は午後10時までに緩和
- 5月28日新型コロナウイルス感染症の対策を検討してきた専門家会議の議事録を政府が作成していないことが判明
- 5月30日集団感染が発生した小金井市の武蔵野中央病院で再び患者7人が感染
- 6月1日ステップ2に以降。映画館やスポーツジム、学習塾の再開
- 6月2日東京アラート発動
- 6月10日
- 6月12日東京アラートを解除しステップ3に進める。マージャン店、パチンコ店、ゲームセンター、テーマパーク、遊園地など遊興施設の再開
- 6月18日2020年東京都知事選挙告示
- 6月19日休業要請は全面的に解除。都道府県をまたぐ移動、感染リスクが高いとされるキャバクラやライブハウスなども営業を再開
- 6月24日
- 6月27日江東区・大田区で小学校教諭2人コロナ感染確認
- 6月29日都立高校の分散登校が終了。部活動も再開
- 6月30日東京都 新たなモニタリングの項目設定へ20人以上なら「東京アラート」を発し、50人以上なら「休業を再要請する」という数値基準を撤廃
東京都が医療機関に対し、1週間以内に、病床の確保レベルを最大3000床の「レベル2」にあげる準備をするよう通知を出したことが判明
- 7月1日永寿総合病院(東京都台東区)の湯浅祐二院長が会見
感染者の増加を受け、菅官房長官が最悪の場合は再び緊急事態宣言もありうるとの見解を示す
- 7月2日107人もの感染を受けて、小池都知事が今後の方針について臨時会見。「医療体制は十分確保されているが、今後高齢者層に急速に感染拡大する可能性は否定できないので、一層の警戒が必要」との認識を示す
再び原点に立ち帰って
国や都の休業要請の解除の判断は、コロナが収束したからではなく、経済とのバランスをとったものです。緊急事態宣言が解除されて元通りの生活に戻れば、遅かれ早かれ感染者は増大するというのはずっと前から言われていました。
でも周囲を見渡してみると、緊急事態宣言が解除されれば「コロナはすっかり終わった」感満載の、解禁お祭りムード。「withコロナの新しい生活様式」ではなく、猛スピードで「コロナ禍以前の生活」に戻そうとしている動きになっており、大きな違和感を覚えてました。
「この流れのまま第二波に突入したら、今年の秋冬はとんでもないことになる…」
そんなことも考えていた矢先にこの数値。これはもしかしたら「もう一度、ふんどしをしっかりと締めなおせよ」というメッセージのように感じます。
世間では「コロナはただの風邪」「無症状者ばかりなので大丈夫」「若年層だから重症化しない」といった科学的な根拠がなにもない、無責任な極論で世間の注目を集めたい輩も一定数いるようです。何かに固執して声高にあちこちでわめきたい人は勝手にやればいい。
でも自分の命と自分のたいせつな人をほんとうに守りたいと思うなら、そんなくだらない雑音には耳を貸さないでほしいと願ってやみません。
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